防水工事
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防水工事
現在の建物は主に鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造と多種類の材料で構成された構造体となっています。防水という存在はなかなか目に入ることがないために気づいた時には痛みが進行して、建物の資産価値や構造強度にも影響しますので、定期的な点検をおすすめします。
一般の木造住宅ではベランダ部分、商業ビル、マンション、工場や鉄筋コンクリート住宅では屋根の代わりに屋上が存在します。ほとんどの建物が陸屋根となっており、防水の定期的なメンテナンスは必要不可欠となっています。
屋上防水は施工方法の違いにより主に4つに分けられます。
• 1.塗膜防水(ウレタン、合成樹脂) • 2.シート防水(加硫ゴムシート、塩ビシート) • 3.FRP防水 • 4.アスファルト防水
1.ウレタン塗膜防水
塗膜防水って?
液状の樹脂や合成ゴムなどを塗りその塗膜によって防水する比較的ローコストな方法です。液状なので段差や凹凸の多い複雑な場所にも密着塗布が可能で、また継ぎ目がなくシームレスで綺麗な防水層に仕上がります。バーナーや高温が不要な冷工法なので、火災の心配がありません。

改修時に建物の傷み具合や、利用方法に最適な防水層を提供でき、新築工事、改修工事ともに需要が多いですが、主にビル、マンションなど防水に使われています。
●長所●
5、6年毎にトップコート(最上位の塗膜)を再塗装することで15年程度の防水性の保持が可能です。再改修工事の場合でもウレタン防水層の塗り重ね(2,3回)で済み、防水層の全面撤去が無い分工事費が安くなります。
2.シート防水
シート防水って?
合成ゴムや塩化ビニル樹脂を主原料としたシートによって防水する方法です。
使用するシートは主に2種類で加硫ゴムシート、塩ビシートなど伸縮性能が良く、建物の収縮に追従性する優れた防水材料と言えます。但し、防水材がシートの形状で張り重ねる施工方法のため、どうしてもつなぎ目に重なる部分が生じますので基本的には平らな場所向けの防水方法です。

防水シート自体の劣化が激しく、ふくれや破れなどの症状がある場合はシートそのもが交換になり、下地の調整なども必要になります。このような場合は、痛んだ防水シートの撤去作業と廃材処分費などが工事費に追加されます。このような状況になる前に定期点検や補修工事をするのが賢い選択です。
●長所●
何層も重ねて厚みを出す必要のあるほかの防水方法と違いシート一層の取付で済むため工程も少なく、その分工事期間を抑える事も可能になります。
3.FRP防水

FRP防水って?
Glass Fiber Reinforced Plasticsの略でガラス繊維を使った高強度の防水です。
FRPの技術自体は1970年代からその水密性の高さからレジャーボートに使われ、現在ではボートの95%以上がFRPで建造されています。また住宅のユニットバス本体や車の部品などにも使われています。

最近の木造住宅のベランダ防水に多く使われていますが、その歴史は浅く1988年にFRP防水材工業会が設立され、高耐久性の防水であるために多くの建物で使用されるようになり、防水の中でも値段も高額になります。

●長所●
改修工事では水密性が確保できていれば、紫外線や磨耗に強いトップコート(最終仕上げ材)を定期的に塗るだけで長期間の防水性が保証されます。
近年では、FRPの高強度という利点を応用して、屋上緑化や屋上菜園の防水層としても採用が増えている様です。
4.アスファルト防水
アスファルト防水って?
アスファルト材にポリマーやゴムなどの改質剤を加えて性質を向上させたのが改質アスファルトです。分かりやすく言えば、舗装道路や駐車場に使用されているのもこの改質アスファルトです。
この「改質アスファルト」を浸み込ませたシートを使う防水工法が【アスファルト防水】と言い、最も実績のある防水工法です。

●長所●
優れた防水性能で改修時に何層も重ねる事で厚くて強い防水層が出来ます。また防水材の中でも一番の実績があり信頼性の高い防水工法です。

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防水工事といっても様々な工法が御座います。これから実際の施工事例をご説明します。
アスファルト防水改修工事 施工例 (アスファルト防水から塗膜防水)

グリーン色の部分はお客さんが洗濯ものを干す場所なので、軽歩行用のトップコートで仕上げました。シルバー色の部分は、比較的、防水の状態も良く、アスファルト継ぎ目の補修とトップコート塗りで仕上げました。アスファルト防水とコンクリート部分の継ぎ目から漏水していたので、ゴムアス系塗膜防水で一体化させました。
アスファルト防水改修工事 施工例(アスファルト防水からFRP防水)
施工前の状態がこちら
アスファルト防水の上に断熱材スタイロフォームがありカチトール工法(砂利)が敷き詰めてありますので、まずは砂利をはつり撤去していきます。そして断熱材スタイロフォームを入れ替えてから不燃材のケイカル板で防水下地を作ります。

ケイカル板のジョイントは防水テープで処理してから、ガラスマットを敷いてFRP樹脂で固めてトップコートでFRP防水の耐火工法が完了しました。
アスファルト防水改修工事 施工例 (アスファルト防水からトーチ防水)

既存トーチ防水の上に重ねて新設トーチ防水を行いました。まずは膨れた箇所は切開し、接着し直します。端部は劣化が激しいため、モルタルで補修していきます。

全体工程は水洗い⇒下地処理⇒リベース⇒シート貼り付け⇒トップコートで完了!
シート防水改修工事 施工例 (シート防水からウレタン塗膜防水)
  
ドレンまわりからの漏水の為、鉄製のドレンからFRP製のドレンに交換します。
  
ドレンの周囲はコーキングで補修してからウレタン塗膜防水を行います。
最後にゴミが詰まらないように上蓋を取り付けて完成です。
FRP防水改修工事 施工例 (FRP防水からFRP防水)
  
FRP防水が剥がれてしまったために上にFRP防水を新設します。エアコンの室外機はこのように宙吊りして作業します。最初に剥がれた部分の補修を行います。次にガラス繊維のマットを敷き詰めます。
  
そしてガラス繊維のマットをFRP樹脂で固めていきます。乾燥したらトップコートを塗ります。最後にトップコートが乾燥したら室外機を元の位置に戻して完成です。
FRP防水改修工事 施工例② (FRP防水からFRP防水)
  
1Fの居室に雨漏りがするため、FRP防水を新設しました。合わせてベランダ内の外壁シーリング目地も打ち替えました。
  
室外機は取り外さず鉄製の台に乗せて施工します。ドレンの色も塗って完成です。
FRP防水改修工事 施工例③ (FRP防水からFRP防水)

立ち上がり部分が口が開き雨水が入っていますので、この部分は切開して撤去していきます。
次にカットした取り合いにはコーキングしておきます。

全体はこんな感じです。清掃→プライマ―→ガラスマット(2回)→トップコート完了!
倉庫や工場の屋根ボルトからの雨漏り・サビ防止に

※サイズは写真以外にも多数あります。

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※屋上緑化については別途お問い合わせください。
無料防水診断
雨漏りを放置しておくと建物は設計された強度が保てなくなります。
こんな症状はありませんか?
- トップコートの色あせ
- 排水口の詰まり
- 防水のひび割れ、ふくれ、しわ
雨漏り診断


万が一雨漏りしたら...
「雨漏り」で天井にしみなどができている場合、 しみができている場所の真上の他、壁やその周辺部から雨漏りしている事があります。

場合によっては、天井のしみのあるところから何mも離れた場所より雨漏りし、水が天井裏の梁を伝い、現状の箇所へ雨漏りしている事もありますので原因を特定しにくい場合もあります。
雨漏りが進むと、建物は大きなダメージを受けます。天井や壁が汚れたり、カビが発生する原因になったり、家具や家財にも影響が出るケースがあります。 居住に関係のない箇所の雨漏りでも、建物の躯体にダメージを与えかねません。
NGSホームサービスでは、不必要な工事までお客様に押し付けることはありません。まずは現状調査の上、本当に必要な工事のみを限定し、最適な修繕方法をご提案させて頂きます。調査、お見積もりは無料ですのでどしどしご相談ください。
防水工事参考価格

・施工単価+諸経費(荷揚げ、付帯工事+雑費)が掛かります。
・雨漏れ工事などの小工事は基本料金30000円(材料費・出張費込み)からとなります。
・あくまでだいたいの目安ですので、現場にて実測してお見積もりいたします。
・適用範囲以下の小工事は、別途一式工事になりますので、その都度お見積もりさせて頂きます。
・単価表には消費税が含まれていませんので「単価×消費税8%=合計金額」となります。
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